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『海に眠る砲弾』

分厚く漂う艦砲射撃時の火薬や紙片と布切れ、日本軍に撃沈された輸送船のおびただしい物資、そして、死体で海はごった返していたという。陸のみならず、この激しい人と人との戦いは、海にも多大な打撃をあたえていただろう。オレンジビーチの海の中は、今も戦争の遺産が数多くみられる。写真の砲弾に加え、日本軍によって沈められたであろう米軍の船や水陸両用戦車の残骸が風化しながら生きものの揺り籠となって静かに時を重ねていた。